ヤマハ株式会社

VOCALOID 3 名刺入れ

ヤマハ株式会社

  • 先着300名様に無料配布
    (応募は終了いたしました)
    ¥0-

楽器の総合メーカー。本社は静岡県浜松市。VOCALOIDの技術を開発し、それを活用した歌声合成ソフト「初音ミク」「Megpoid」などが有名。ネット上に広がる数多くのVOCALOID楽曲は、いまや日本だけではなく海外にまでファンを広げている。

ヤマハ小山さん、木村さんへのインタビュー

ヤマハさんが、今回のAPOLLOにて「VOCALOID 3 名刺入れ」を無償頒布いたします。 送料も無料、早い者勝ちの300部の限定配布ですので、ぜひぜひ本文の末尾にありますフォームからお申込みください!

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このたび、APOLLOの趣旨に賛同してくださる「応援参加企業」として、ヤマハさんにご参加いただいております。 そこで、スタッフがヤマハさんにインタビューを決行してきました!


(以下敬称略)
小山: ヤマハ株式会社 VOCALOIDプロジェクト 小山 雅寛
木村: ヤマハ株式会社 VOCALOIDプロジェクト 木村 義一
AnitaSun: 同人音楽超まとめ AnitaSun
―――― Studio NAS 秋元 宏樹(進行補助)


「故人の声を復活させた、最新のボーカロイドの技術」

AnitaSun: では、お二人の簡単な自己紹介からお願いいたします。

小山: ボーカロイドプロジェクトで主に商品周りをやらせていただいております小山です。 どちらかというと、企画は木村がやっており、実際にモノを作ったりというのが私の方で、実際に開発の人間に指示をしてソフトウェアを作ってもらったりとか、そういうことをしています。

木村: ヤマハ株式会社ボーカロイドプロジェクトで主に企画を担当しております木村です。 ボーカロイドのライブラリの企画を考えて、音声を収録して、制作して販売するところまでを全体的に企画している立場です。

AnitaSun: あっ、じゃあhide※1も…

木村: hideもそうですね、私が担当です。

―――― 去年の「子 ギャル」の時のインタビューに答えていらっしゃったのは…

木村: ええ、はい!

―――― ほ、ほんとに~!

AnitaSun: あああ!

※1 1998年に急逝した、ギタリスト、歌手。 制作中の3rdアルバムに収録予定のまま未完成であった楽曲「子 ギャル」は、ヤマハのボーカロイド技術を用いてhideの歌声を再現することで、2014年にリリースされた。


「伝説の名機たち」

AnitaSun: ヤマハさんというのは(幅広い事業がございますが)一言でどういう会社でしょうか?

小山: わたしは27年間ヤマハに在籍しているのですが、企業としてスポーツ事業ですとか、発動機、オルガン…などなど様々な事業に広がっていったんですが、ある程度になって「やっぱりヤマハは、音、音楽だ」ということで、そこに集中する企業にかじ取りをしまして。 それに関連する業務、まあ今でも音楽以外のものも多少は残っているんですが、ほぼほぼ音楽に関係する総合の会社を目指しています。

―――― そのヤマハさんの、最近の中心プロジェクト・製品は、なんでしょう?

木村: まずは「reface」

―――― あれはお洒落ですよね。

小山: 私はもともとシンセの開発をやっておりまして、特にFM系…

――――AnitaSun: 大好きです!!

小山&木村: (笑)

AnitaSun: DX7とかですか!?

小山: 私はDX7IIリリースの年に入社してですね…(司会者とAnitaSun、ここで湧きたつ)「次のFMを」ということでFSとか、そういったものを開発していたのですが、しれっとPCMシンセの時代がきちゃいまして…

―――― EOSにサンプリング機能がついていたじゃないですか、それで(楽器屋にて)「小室哲哉とおなじことができる!」っていうポップが付いていまして、「Get Wild ※2」が、あの「ゲッゲゲッゲゲゲッ」っていう 一同: (笑)

―――― 音源ラック全盛のころに音声合成ができるシンセサイザー(MU2000などの増設ボードにあたるPLG100-SG)がありませんでしたっけ

小山: ああ、MUシリーズはMU128以降から僕が担当しました。あの音声合成はFMから進化した技術なんですよ。 フォルマントシンギング音源と言って、ボーカロイド技術とは全く関係がないんですが、あれがきっかけで「同じ音声合成だから」ということでボーカロイドプロジェクトに僕が呼ばれたっていう経緯もそうなんですが。

木村: ガチャッポイド(ガチャピンの声のボーカロイド)のV2版のソフトパッケージの飾りにPLG100-SGの基盤をモチーフにした小さなビニールが入っているほか、ガチャッポイドのイラストのキャラクターにはXG (MUシリーズ全盛の時代にヤマハが提唱したMIDIフォーマット) のロゴが入っているんですよ。

――――AnitaSun: へえええええっ!

――――――ここからしばらく、マニアックなシンセ談義が続きます―――――― Img4
MU2000と、音源チップPLG100-SG

※2 小室哲哉の80年代における代表曲の一つで、アニメ「City Hunter」のオープニング曲。特にライブでの演奏の際、「Get wild and tough」という歌声のサンプリング音声を「文字通りキーボードで連打」して鳴らすことから、このパートがよく「ゲッゲゲッゲゲゲゲッゲゲッゲゲゲ…」などと揶揄される。


「ボーカロイドプロジェクト」

AnitaSun: …さて、そのほかの中心プロジェクトは…!

小山: ヤマハの音楽事業と言えば、大分広いものですので、もちろんアコースティック楽器もあり、出版物もあり、配信もあり、そういった意味で、私が現在携わっているのは「アルスロイド」などのボーカロイド商品ですね! 特にエンジンがVOCALOID 4になりまして、エディタ(Cubase上でも立ち上がります)も最新エンジンに対応しています。

―――― またVOCALOID 4になって、機能も進化しているんですね。

小山: たとえば「グロウル」っていう(声を濁らせるような、演歌のしゃくりのような)歌い方にエンジンが進化しましたので、エディタが(そういった新機能群に)対応しています。

―――― 具体的に、グロウルってどうやって実現しているんですか?

小山: まず、ある方のグロウル付きの歌声を録って、そのままの波形を使っているのではなく、それを分析したデータを使ってグロウルの効果を掛けるという流れですね。

―――― それって、多様な音楽ジャンルが出てきたことに対して、必要に迫られて作られた機能なのでしょうか?

小山: うーん、というよりもですね、歌声って、すごい表現力が…究極の楽器ですから、まだまだやり尽くしていない所がいっぱいあると。 そこに我々がひとつずつ、ひとつずつチャレンジしている、という状況です。

――――AnitaSun: なるほど!


AnitaSun: 今更ではあるのですが、ここで改めまして、ボーカロイドプロジェクトの概要をお伝えいただいてもよろしいでしょうか?

小山: はじめは2000年にスペインのポンペウ・ファブラ大学と共同でスタートした、もともと研究主体のプロジェクトです。 初期は開発だけでやっていたので、商品を出すのにも苦労しました。何しろ新しい技術なので…。 そこでZero-Gさんやクリプトンさんなどにご協力いただいてVOCALOID1を商品としてリリースでき、VOCALOID2の時にクリプトンさんの「初音ミク」が大ヒットしました そこで、ビジネスとしていろいろやっていこうということで、営業部隊が入って形になっていったプロジェクトです。

AnitaSun: 具体的には、どんな分野に広げていますか?

小山: たとえばネット関係かな、特にネットボーカロイド(ボカロネット)は木村が担当していますし。

木村: 最初、ヤマハってライセンス(ボーカロイドエンジンの使用権を、他社のボーカロイド製品に販売する)しかしていなかったんですが、次第にヤマハ自身で製品やウェブサイトを作るようになったんですね。VY1とかVY2とか。それまではそれぞれのライセンシーさんが製品を販売していましたが、ヤマハもボカロ製品を出すようになったんです。

AnitaSun: ネット出身のアーティスト向けの、音楽著作権の権利処理周りの事業も行っていましたね。

木村: やりましたね。 その頃はちょうどボカロP達の曲が、カラオケなどの商業シーンで利用されるようになりまして、一方でボカロP達には対価が還元されなかった場合があった時代だったんですね。それでtwitterなどでも議論が起きて、ボカロPからも「何とかしてくださいよ」となって、「じゃあやろうか」となってボカロ専門の音楽出版社を作ったんですね。ちなみにこの音楽出版事業は、今はヤマハミュージックパブリッシングに移っています。


AnitaSun: ボーカロイドプロジェクトは、最終的に何を目指しているのでしょう?

小山: 例えば電子ピアノというのはアコースティックピアノと同じ音を目指しながらも、でも進化する過程で色んなものが産まれます。 まあ、こういう風にボーカロイドならではの個性を生かした進化をさせていくところで、目標とするところは人間の声に近くしていく。 でも全く同じ物にすることはできないので、しかし似せていく過程で新しいものがどんどん産まれていく。 もっと言えば、たとえば早口でだだーーーっと歌うような表現は、やっぱりボーカロイドができたからできるであって、いろいろなそういう楽器だけじゃない、文化も一緒に進化していくというのが、目指すところですよね。


―――― 副次的なことかもしれませんが、ボカロ曲の動画って、映像の中にテロップというよりは映像表現として歌詞が入り込むじゃないですか。 でも今は日本のMVには歌詞が入り込むものが増えましたし、それが今度は海外にまで広がっていますよね。 今は歌詞を如何に映像に入れるかという演出論にも発展していたりするし、スゴイなあという・・・。

木村: まあ、さすがにそれをボカロが生み出した、というのはおこがましいかも知れませんが、やっぱり(ボーカロイドエンジンの)クオリティが悪かったので、何言っているか分からなったから、みんな歌詞を入れたんですよね、きっと(笑) (一同) (笑)

―――― ボーカロイドの滑舌のクオリティは、どこで決まるんですか?

木村: 2つ条件ありまして、1つはエンジンのクオリティと、もう一つは収録した声の成分ですね。 この2つで、滑舌がよくなったり、認識性が高まりますね。

―――― 開発に、音楽の知識だけじゃなくて、声の知識も必要そうですね

AnitaSun: 声の知識といっても、オペラの声楽(音色重視)よりも、会話の声やミュージカルの声楽(滑舌重視)じゃないですか

木村: そうなんです、両方の知識が必要なんですよ。 音楽の他に言語学というか。

――――――ここからしばらく、マニアックな音声合成技術談義が続きます――――――


―――― これは面白かったな、というボカロ曲はありましたか? 楽曲というよりは、技術や表現技法として面白かったという意味で…

木村: スタッフの中でも物凄く聞いてる人とそうでない人とがいるんですが(笑) この間「ヤマハが選ぶ神調教曲」という企画をいただいて、答える人はすごい、バーーーーーって答えますよね(笑)

小山: 僕は極端な曲がよくてyuukissさんのDearestなんかが好きですね。どれだけとことんソックリにさせるかとか、そういうところに興味がありますね。

木村: 僕は、その流れだとcilliaちゃんという女の子、アメリカ人の女の子なんですけども、アメリカにいながら日本のボカロ曲をカバーで打ち込んでいまして。 VOCALOID 4が発売した後、すぐに出てきたのがこの曲でして。 このグロウルが中々…
原曲:Music & lyrics : buzzG / Movie : 大鳥

―――― うわ、これボカロじゃない、こんなの絶対分からないじゃないですか(笑)

木村: わかんないです

―――― 絶対わかんないです、ええーーーーっ(笑)

AnitaSun: (サビに入った瞬間に)あーーっ、これ、聴いた聴いた! ヤバイやつだ!

木村: これ、実際に彼女が調教している様子をニコ生でも放送してもらって、webにも講座を載せたんですが、ものすごい工程があって(笑) 彼女日本語があまり得意ではないのですが、隣に黒田亜津さんというボカロPさんが座って、サポートしながら解説をしているっていう、そういう(笑)

AnitaSun: ほんとだ、(この動画の)メッセージ欄、全部英語だ。 これ(VOCALOID)、もっかい今度は世界で流行らせたいですね(笑)


AnitaSun: 因みにボーカロイドプロジェクトの次の展開は、何があるのでしょうか?

小山: 次・・・知ってても言えるのかな・・・

一同: (笑)

木村: まあ、クオリティを上げていくことと、プラットフォームを広げていくことですね。クオリティでいうと、例えばラップとかはできないですし。プラットフォームというのは、この間発表したことで言えばボーカロイドエンジンを今度はキーボードに載せるとか、Unity※3からボーカロイドエンジンを直接操作して音声合成させる技術とか。

※3 近年大流行中の、ゲーム開発プラットフォーム


「アマチュア層からプロまで」

AnitaSun: 近年、商業レーベルに所属しないアーティストが、ネットレーベルとしてや同人即売会などで沢山活動していると思うんですけども、そこに対してヤマハさんはどのように会社としてアプローチしていますか?

小山: ヤマハって、音の総合企業ですから、楽器のビジネスから見ると、多くの人に使ってもらってこそ価値があるので、ですから我々の部署としては使う人が多くなるほど嬉しい、という立場です。 一方でヤマハの中には出版社やレーベルもありますので、そちらのビジネスとしてはまた違う立場があるでしょうね。

木村: どんなボカロPさんであれ、等しくお客様なので、あるPさんがプロになるとか、サラリーマンやりながら作曲しているとか、実はあまりそこは考えていないんです。

―――― 音楽のグッズって、昔はミュージシャン以外には広めることができなかったじゃないですか。 レスポールなんかもミュージシャンが持って広めたものですし。 そういった意味では、ボカロが初めてですよね、ミュージシャンじゃない人たちが盛り上げたカルチャー。

木村: まあ、ボカロは通常の売れ方からすると、ちょっと特殊ですね。 楽器に興味はないけどボカロには興味があるような普通の高校生なんかが買ってたわけですから。 でも楽器って、クラスの1人2人が例えばモテるためにやったり(笑)バンドのために買ったりするもので、レアなものだったじゃないですか。 だけどその子たちも、実は日本全体でみると、アマチュア層なんですね。 ですから、ヤマハって、プロだけを目指して作っていると、高級スポーツカーを作る会社になってしまいますので、やっぱりこういうアマチュア層の人たちがエントリーモデルとして使ってくれる楽器も作っていかないと、総合力が出てこないんですよね。

―――― それこそEOSがそうだったんですよね。

木村: 小室さんに憧れて高校生が買っていくんですね。


AnitaSun: 最後に、APOLLOに一言お願いいたします!

小山: 先ほどMUシリーズなどの古い話をした関連というわけではないのですが… 昔パソコン通信ってあって、そこで有名な楽曲のMIDIシーケンスデータを作って、アップして、落として、という時代があったんですが、どうもオリジナルの曲を作った人が全然目立たなかったんですね。 僕も自分で既存楽曲のコピーシーケンスデータを作って、それで満足して、今後オリジナルが目立つ時代なんてこないだろう、と思っていたんですが……それが今はもう全然違いますよね! オリジナルが凄く流行ってっていうか。 こういうのを支えてくれるのが、例えばAPOLLOさんだと思っていますので、是非頑張ってください!

AnitaSun: 頑張ります!

小山: もっと言えば、我々の楽器ももっといっぱい売れるように・・・

一同: (笑)

小山: 頑張ってください!

木村: 同じく頑張ってください!

AnitaSun: 頑張ります! Img5 あのEmerson, Lake & Palmerも使用した名機Yamaha GX-1。 ヤマハエレクトーンシティ渋谷に展示されています。

そんなヤマハさんが、今回のAPOLLOにて「VOCALOID 3 名刺入れ」を無償頒布いたします。 送料も無料、早い者勝ちの300部の限定配布ですので、ぜひぜひお早めに下記のフォームからお申込みください!

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