すがらに恋ふる
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「運び屋荒北」の跡を継いだばかりの荒北靖友は、幕府御用達の色街で生計を立てていた。様々な遊廓が立ち並ぶ中、配達先のとある大見世で荒北は一人のにぎやかで美しい黒髪に出会う。「東堂だ」そう艶やかに名乗ったそいつは女かと見紛う容姿をしていて、男でありながら花魁という位についていたのであった。 少しずつお互いを知っていく二人だが、近づけば近づくほど荒北は、どうにも自分に対して必死に隠されている何かがあると感じとる。 「迎えに行ってやっから」東堂に向けたその言葉は、荒北にとって嘘ではなかった。 東堂がしたためた一つの文が、全てを物語るまで。 そして想いは時間を越える。 ……ある日荒北が男ながらに色を売っている東堂さんに出会って、近づいたり離れたりする二人の話。箱学旧三年と後輩クライマーズ、あと巻島さんが出てきます。年齢指定入りませんが、設定が特殊な上にシリアス気味死ネタ含なので苦手な方はご注意ください。江戸時代遊郭パロと転生現代の二本立てとなっております。(74p)
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