おそなえおこたえおとりかえ
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内容は至ってシンプル、いろいろあって、天田と荒垣さんの中身が入れ替わってしまうお話です。 弊サークルコピー本の伝統を踏襲し、思いつきと勢いで書かれたバカバカしい本です。 ある日、ひょんなことから助六寿司の折詰を長鳴神社の祠に「お供え」してしまった天田に、何ものかが語りかけてきた。 『ひっさびさのお供えもん、旨かったでぇ。おおきになあ、坊』 お供えをいたくお気に召した様子の「神さんにお仕えしとる」ものは、軽い調子でこう言った。 『よっしゃ、今日日珍しい感心な坊やさかい、お 『玉子焼きの分、大サービスや。まとめて叶えたるさかいな』 日々母の仇討ちを祈願していた天田の願いを、叶えてくれるという。 まとめて、というのが何だかわからず引っかかる天田だったが、その日は寮に帰る。 そして翌朝。 「おい。……起きろ。起きろ」 何だか聴き憶えのある声で起こされた天田がドアを開けると、そこにいたのは自分自身――自分を呼んでいたのは、自分だった。 「ええッ……僕!?」 「俺の面と声で僕とか言うな。……今の俺から見たら、お前が俺だ」 「僕だって、僕の顔と声で俺なんて、……え? えええ?」 そして鏡を覗きこんだ天田は、そこに荒垣真次郎の顔を見出すのだった。 おバカでちょっとお下品でほんのり渋い、そんなお話。
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