オイル 前編
- 900 JPY
文庫本サイズ 156ページ(表紙含む) 第三十二回 文学フリマ東京で頒布した作品です。
あらすじ
『半機化〈ロイダー〉計画』……それは、健康寿命延命のために、不具合が生じた身体の部位を機械化していく長期計画。 計画が浸透し、早一世紀。 代理血液製造会社に務めているアイラは、代わり映えせず、生きている意味も分からない人生に嫌気が指し、希死念慮を抱く日々を過ごしていた。 そんな中、アイラは一人の新入社員……サラサと出会う。 サラサは、右足の全てが機械だった。 後ろを向きがちな自分とは違い、機械の足を持ちながらも明るく生きているサラサに、アイラは距離をとってしまう。 しかし、サラサの右足が機械になった理由を聞いたアイラは……。