
本商品はPDF版です。 十二イマーム派で「碩学(アッラーマ)」の尊称で呼ばれるヒッリー(1326年没)はイル・ハーン国で活躍した神学者・法学者である。イル・ハーン国は第7代ハーン・ガザンがイスラームに入信しイスラーム国家化したが、ヒッリーの説得により第8代オルジェイトゥはシーア派の教えを受け入れたと言われている。 ヒッリーは、シーア派のイマームたちの伝承と理性的議論を組み合わせて、12イマーム派の教義を弁じた多作な著述家でもあったが、『イマーム位を知るための高貴なる道』は、スンナ派との間に論争を激しい論争を引き起こした。ヒッリーの同時代人でスンナ派ハンバリー派の大学者であったイブン・タイミーヤの『スンナの道』はこの『イマーム位を知るための高貴なる道』の論駁のために書かれたものである。 また本書は現代のワッハーブ派やイスラーム国などのスンナ派復興主義者のシーア派イマーム論批判の典拠となっており、更に現代のイランの法学者ミーラーニーがイブン・タイミーヤに対する再批判の注釈書を著している。従って本書は現代のスンナ派とシーア派の対立の理解を志す者にとっての必読書と言うことができよう。
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