学生たちの「ある計画」が秘められた、100人のメロスが登場する高校演劇「もし『走れメロス』のメロスが100人いたら」。 だが壇上には「私はメロスだ」と名乗る正体不明の人物が紛れ込んでいた。 彼は本物のメロスなのか、それとも自称・メロスの不審者か? そして学生たちの「ある計画」とは何か? 表題作ほか、全ての創作活動が制限・管理されるようになったディストピアな近未来世界に「ミステリ作家の李徴」や「ラノベ作家の李徴」や「ボーイズラブ作家の李徴」等々、100匹の李徴たちが叛逆する『もし「山月記」の李徴が100匹いたら』、メロスが100人どころか無量大数を上回る人数集まってしまった『もし「走れメロス」のメロスが無量大数、あるいはそれ以上、存在したら』の3篇を収録しています。
仕様
新書判、176頁。 レザック紙を使用しているため、実物の表紙は凹凸のある革製品のような仕様となっています。