Another day of August 2022
- ¥ 800
B6変形(縦128x横170mm) 本文46p デザイン系の学生だった頃から就職、出産を経た約15年の間に書き留めた日記の断片と、デザイナーとして働く途中で適応障害となり休職した、今年の8月の絵日記を混ぜ合わせた本です。 表紙のタイトルはテプラで印刷して手作業で貼り付けているため、一つひとつ色や貼り付け位置が違っています。 お選びいただくことはできませんが、一つひとついい位置と色になるように貼っているので楽しみにしてもらえたら嬉しいです。 2022年12月に下北沢BONUS TRACKで開催の 「第2回日記祭」で販売しました。 以下、本の前書きとして書いた、最初のページに載せた日記です。よろしければ参考にどうぞ。 —- 2022/10/13 今年の8月は私にとって特別な一ヶ月でした。 私は学校でデザインの勉強をした後にプロダクトデザイナーとしてメーカーで働いていました。しかし、激務から体調を崩して今年の2月から会社を休職しました。その後、6月に転職活動をして内定をもらい、9月から新しい会社で働くことになりました。 そのため、8月は長い休養期間から復職する前の最後の1ヶ月でした。 本当は、精神の具合が最高に悪い時の記録を綴ろうと思っていましたが、そういう時の思い出は酷いもので、書いておけば後々に役立つであろうと思いつつもどうしてもやりたい気持ちになれませんでした。 でも、人生の中で特別に変だったこの半年くらいの事を何かしら記録はしたくて、その出来事を直接書く代わりになればいいと思い、最後のひと月だけ1日ひとつ、そこらへんにあって目についたものの絵と一言の日記を描きました。 そして同時に、今までにmixi、紙、はてなブログ、blogger、shortnoteなどに今書き留めた膨大な日記を振り返りました。 治療を受ける中で、これまで自分がやっていたことはゼロではないはずだけれど、上手く思い出せなかったので、この機会に振り返るべきだと思ったのです。 もしかすると私の未来に同じ様な事、あるいはもっと酷い事が起こるかもしれないし、全く起こらないかもしれません。 そして私は、人の悩みや過去の吐露を書いた個人的な文章に、にどうしようもなく救われることがあります。なので、日記やエッセイを読むのがとても好きです。そしてこれは、そういう時に読み返すために、自分のために作った本です。 約15年の間に書いた日記の中で特に自分が好きだったものをいくつか抜き出して、この8月に描いた絵と合わせてた本を作ってみました。 生まれてから今までに過ごした長い日々は過ぎ去ってしまって、思い出せないことばかりですが、過去の自分が遺した文章に辛うじて残っていて、当時は「自分はだめだ……」としか思っていなかったけれど、今見直せばかなり頑張っていたことに大変元気づけられました。 本を読むのは時間がかかり人生は有限なので、私は決して、読む人の大切な人生の時間を無駄に奪いたくありません。 だから、最初からではなく、開いたページを適当に読む位でちょうど良い本にしたくて、縦書きなのに左開きのちょっと変な本にしてみました。目についたところから適当に見てみてください。