
その後の仁義なき失われた「文学」を求めて 二〇二〇-二〇二三
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2020年から2023年にかけて雑誌『出版人・広告人』に掲載した文芸時評から12本を精選し改稿したものです。 【本書でとりあげた本と作家】 ・最後のマガジンライターの墓碑銘 坪内祐三『みんなみんな逝ってしまった、けれど文学は死なない。』(幻戯書房) ・世界文学ではなく「世界小説」を 黒川創『ウィーン近郊』(新潮社) ・文学者にとって「自由」とは何か 桐野夏生『日没』(岩波書店) ・「暴君」が去った後に残るもの スティーブン・グリーンブラット『暴君』(岩波書店)、マーガレット・アトウッド『獄中シェイクスピア劇団』(集英社) ・二十一世紀からのオーウェルへの返答 郝景芳『1984年に生まれて』(中央公論新社) ・スロークリティックと言葉の「匂い」 荒川洋治『文学は実学である』(みすず書房) ・二十世紀が嫌いだった人から二十一世紀を生きる人への贈り物 アンナ・バーンズ『ミルクマン』(河出書房新社) ・未完の全体小説を前に私たちはなにをしたらよいのか 橋本治『人工島戦記』(集英社) ・悲劇を内包した知的な神聖喜劇 リュドミラ・ウリツカヤ『緑の天幕』(新潮社) ・北関東を舞台に中上健次をリロードする 宇佐見りん『くるまの娘』(河出書房新社) ・二つの「フィールド」を往還する物語 古谷田奈月『フィールダー』(集英社) ・大江健三郎の勝利と「妹の力」