鉱物・珊瑚を顔料に用いた絵具を、3種類ご紹介します。 いずれも1ミリパンでのご紹介です。 鉱物顔料の水彩絵具は、「塗る」という感覚よりも、紙に置いてくるといった使い方が向いています。 色としての役割だけでなく、粒子感や透明感、素材感を醸すことができ、独特な塗りを表現できます。 ■珊瑚 天然珊瑚の絵具。淡く優しいベージュで、その素朴な塗り心地と合わせ、ノームコア感を感じさせます。 多少顔料の価格が高価ですが、少量でお分けしていますので、少しずつお楽しみいただけたらと思います。 水彩で定着するよう目が細かい粒子を使用しており、わずかにざらっと感があります。 案外減りが早いと思います。色が薄めです。 天然珊瑚は汗や熱で褪色しやすいため、あまり手で触れないように注意し、高温での保管は避けてください。 ■黒硝子 天然硝子とも称される黒曜石を用いた絵具です。黒っぽく、しかしながら透明感があります。 完全な透明ではなくやや黒く色づいているからこそ、塗った際に厚みと透明感を感じることができます。 市販の絵具にない塗り心地や、奥行き感を得ることができます。 ■紫雲 ソーダライトを顔料とした鉱物絵具。 やや青みがかった紫色で、落ち着いた明度・彩度で使いやすい色合いです。 優しく落ち着いた色味で、さまざまな絵に映えると思います。鉱物がキラキラと輝き、宝石感を感じます。