楽園追放Ⅰ 僕の儚くも浅ましきイデア
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オリジナル(一次創作) / 約12万字 / epub形式 あらすじ 春、四月。高校生になった皆守紘(みなもりひろ)は、学園に向かう途中で、白銀の少女パンドラに出会う。 「シャロンをたすけて!」 連れて行かれたのは、とても現実とは思えない場所――暗雲がたれこめ、無数の髑髏がちらばり、悪鬼羅刹が跋扈する黄金の異世界だった。 そこにいたのは月光の涼やかさと、月光を映しとる鋭刃の凄絶さを、相矛盾することなく兼ね備えた《傲慢の狩人》カイン。そして彼に嬲られる《矜持の騎士》シャロンだった。 奮闘もむなしく、カインは少女ふたりを殺害する。そのさまをただ見ているしかできなかったヒロは、思いの丈をただ叫ぶ。 「誰かが死ぬのは――もう嫌だッ!」 「……なにィ!?」 少年はずっと祈っていた。願っていた。彼になるまえからも、彼になってからも。あまりに儚く、あまりに浅ましい理想を、ずっと抱きしめて生きてきた。その祈りが、少女たちの命をよびもどす。 三人はちからをあわせ、激戦のすえにカインを打ち破る。 黄金の世界は消え、現実の世界が還ってくるかに思われたが――。
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