きみのつみひとつ / 文庫176P おれはきみに、大きな嘘を吐いた。 高校一年の春、夏目を庇って田沼は妖に襲われた。 自分のせいで田沼が傷付いたと思い詰めるあまり、夏目は田沼から自身の記憶を消し、他人として生きることを選んだ。 しかしその四年後、大学生になったふたりは偶然再会する。 罪悪感や過去のトラウマにとらわれながらも、夏目は田沼と再び友人になろうとするが―― 夏目と田沼、ふたりの嘘と罪の話。