「私ね、こんなに幸せなんです。だから、これからは少しずつ東さんに、返していけるといいな」 　最初のプロポーズは、薄暗い部屋の廊下だった。でも、それはみんなには内緒なの。私にとって、いちばん幸せな夜は、私だけのものだから――東さんのご両親と、私のお父さんとお母さん。私の自慢の友だちと、世話になった上司や教授。可愛くて頼りになる後輩と、いつの間にか大きくなった幼馴染の男の子。たくさんのひとが見守る中で歩むバージンロードの先に待つ、私の大好きなひと。 　東春秋と人見摩子が結婚を決めて、式を挙げるまでの数か月間。いっしょに歩んできた思い出を背負い、ゆっくりといま、ふたりで歩き出す。 *** [　あずまこの結婚本　/ 年齢操作（人見⇒大学卒業、東さん⇒２９歳）] [　微すわるい　/　奥寺→人見のやや失恋描写　/　家族捏造あり　/ 東さんの研究室捏造あり　] [　文庫本　| P130 |　フルカラーカバー(ロゴ黒箔）＋スリップ＋ポストカード　] 表紙・装丁はまめきちさん（https://www.pixiv.net/member.php?id=246226）にお願いしました。 いつも本当に本当にありがとうございます。 あずまこ幸せになってほしさの塊です。 よろしくお願いします。 少しだけスプリング・ハズ・カム（https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=10048566）とつながっているところもあります。が、単体でもまったく問題ないです。