星空研究所をイメージした曲です。 【テキスト】 ―――その研究所は小高い丘の上にあった。 研究所を覆う空は朝も昼もなく、いつでも星空が広がっていた。 そう、此処は「星空研究所」…アストロノア研究所と呼ばれる場所だ。 研究所の中は薄暗いが、何故か不思議とよく見える。 一等星の欠片を集めたカンテラが壁に吊り下げられているおかげだ。 難しい専門書が積み重ねられた机、その周りには天球儀や小惑星の欠片、流れ星の軌道計算図、月の周期表、星雲の色彩パレット…。 研究所のあちらこちらには星座サンプルがいくつも浮遊している。 此処、アストロノア研究所は天体の全てを研究し統轄する研究機関。 静かで、それでいて星の声が降り注ぐ唯一の場所だ。