【販売終了】PINK救済論
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第3回文フリ京都で頒布していました。 カラー口絵入り62ページ みんな誰かを救いたくて愛されたくて精一杯なお話です。今生きてる私の全力ですべてです❗ 性別のその先の超少女性を全肯定したい私の今を懸けた本です。 ■追記 MORE PINK PARTYに再録しました。 🎀本文の一部🎀 世界にふたりきりなんて到底言えない最高密度の新宿駅の前。荻野愛用、王妃の名前がついたカラーコンタクト。灰色の瞳が私を射抜く。怯まないように見つめ返した。誰もが私たちを通り過ぎていく。その中で荻野だけが見過ごさず見失わず私を見ていた。怖気付く前に言葉を撃ち込む。 「私、みんなに愛をあげるよ」 宣誓。今言ったってどうにもならないけど。意味ないけど。それでも今言わなきゃ死んじゃうような気がした。みんなに愛をあげたい、そのために生きていた。挫けそうな人をみんな守ってあげられるほどの強さがほしいし、誰より何よりかわいい女の子になりたいんだ。 「私これからもアイドルだよ。ゆめみちゃんは今を生きてるみんなのことを平等に大好きだよ。でもね」 このままルミネ行ってかわいい服買おう。歌舞伎町でお寿司食べよう。やっぱ電車乗ってサンシャインシティで夜景見よう。どれも言えなかった。女の子が普通に言えちゃうようなことが上手く言えなかった。だけど。でもね。 「皐月ゆめみは、荻野のことが特別に好きだよ」 夜の新宿。ネオンサインの挑戦状。人波にかき消されることを祈って、きっと言わなくていいことまで声になる。 荻野と繋いだ私の右手は今度こそ溶けだしそうなほど熱かった。
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