あんさんぶるスターズ同人誌 レオ司小説 A6(文庫)/36P 2019年3月17日発行 ◆ 「夢、ですね」 　夢だ。さすがに、あんな奇妙であれば夢に違いない。思い返せば不思議しかないのに、何故夢を見ている最中は不思議だと思えないのだろう。 　もともと司は寝付きがよく、夢を見ない性質だ。いや、正確には見ているのかもしれないが、目が覚めると夢を見ていたことも忘れるほうだった。 　だがこのところ、目が覚めても夢を見たことを覚えている。それはたいてい、いやほぼ全てがレオの夢だった。徐々に頻繁になってきているようにも思う。 「なんでLeaderのことばかり」 　司は眉を寄せ、ため息をついた。学院にいる時間だけでなく、夢の中でまで振り回されるとは！　そろそろ文句を言ってやらなくては、と理不尽に思った。 ◆ レオとデートする夢を見る司の話。 何故そんな夢を見るのかわからずもやもやする司であったが…、みたいな話です。時間軸は秋から冬。 友情出演:泉、嵐、凛月、桃李