O noapte extravaganta/王冠の棘
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【本品は第三回静岡文学マルシェにて無料で配布した冊子です。】 (※2019年8月10日 誤字を一部修正し差し替えました) 『——おめでとう、流石だな。 何度も言われた言葉だった。しかしこの度ばかりは全く嬉しくない。自分は今、あの素直で明るかった青年の屍の上に、ただ一人桂冠を被って立ち尽くすだけだ……』 ○あらすじ 第一話 O noapte extravaganta ルーマニア空軍パイロットのトライアン・ドゥルジャンは隊長であるコンスタンティン・カンタクジノ公爵の屋敷で夕食をご馳走してもらえることになった。しかし、そこに待ち受けていたのは貧しい家庭で育ったトライアンを驚愕させる風景で…… 第二話 王冠の棘 戦争は枢軸国陣営の敗北に終わり、戦後の共産党政権による支配から逃れるべくコンスタンティン・カンタクジノ公爵はスペインに亡命していた。ある夜、酒場でかつての知人、ルフトヴァッフェのヘルムート・リップフェルトと出会い、戦時中の想い出を語り合うことになるが…… (本文約1万文字、A5版12ページ分)
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