【材質（主だったもの）】 石粉粘土、ガラス 【サイズ】 縦横約7cm　 【備考】 ガラスの半球を二枚貼り合わせています。液体の封入ではありませんことご留意下さい。また、金魚の種類は選択できません。 【雑文】 　水入り水晶は（実は水でなく石油や液化した炭酸ガスだったりしながらも）実在しますが、生きた魚も入った魚石は流石に伝説上の存在であります。魚石とは主に大陸で、時に日本で、伝えられてきました縁起物でして、翡翠等の玉の中に水が閉じ込められており、中で魚が泳いでいるという石で御座います。その石を丁寧に慎重に磨き上げ、触れなば割れる薄さに削り、内部の水魚が伺える様に致しますのがこの奇妙な石の愛で方であります。 この石を持ち得た人間は富に恵まれ、しかし一度石を割って中の魚を殺してしまうと忽ち転落の人生を送るとも言われます。詳細は柳田國男や南方熊楠の書物をご覧下さい。 　今回は自然銀を模して製作致しました。液体ではなくガラスに封じております故、生半なことでは金魚が自ら飛び出でることも御座いませんでしょう。どうぞご安心の上に手中の玉となさいませ