——わたくしは、何になれず、そして、何になるのだろうか。
白百合かぐやは双子の姉さくやに憧れていたが、実力の差は広がる一方で、お姉さまから疎外感を受けていた。かぐやは嫉妬し、お姉さまのことを嫌いになってしまう。しかし、それは好きの裏返しであることに、かぐやは気づくのだった。ダメな自分を脱却し、憧れと一緒にいるためには、“お姉さま”になるしかない。そのように決心したかぐやであったが、「あの“お月さま”にはなれない」という事実を知ることになる。では、かぐやは何になるのだろうか?
白百合かぐやという”わたくし”のための物語。
A6版・130p(本文)・カバー付
発行:芸能人はカードが命!20