一夜マギロギ 集
- Digital0 JPY

マギカロギアシナリオ集 3人3リミット(基本ルールブック) ・窓を閉じて灯りを消して 「ゆらゆら揺れるオレンジ色の光。 色とりどりのクリームで飾られたカップケーキ。 少しいびつな形が混ざるクッキー。 湯気をたてる温かなディナー。 思わず手を伸ばす。 すると、ひやりとその手を阻むものがあった。 いつからあったのか冷たい窓が内と外を遮っている。 『中に、中に入れてよ』」 ・悪者達の鎮魂歌 そこは背徳の街。 あらゆる悪事が肯定され、悪意こそが全てを統べる悪人の街。 だからこそ、この禁書は封印するべきなのだ。 「それは、この禁書の登場人物でもある私が保証するよ」 赤いネクタイを身につけたスーツの男は、まるで舞台俳優のように仰々しく言を重ねる。 「さぁ、我々だけのゴッサム・シティ(悪人街)を終わらせよう!」 さて、悪意から生まれた協力者は悪人(ヴィラン)か、それとも善人(ヒーロー)か。 どちらにせよ、あなたはもう『悪者』だ。 ・ParaーNoha 数ヵ月前から、その街には奇妙な現象が起こっていた。 街に住む者達の体に、右の手首から胸を通って左の手首を繋ぐような楔型の「紋様」が表れ出したのだ。 住民らがためしに手を繋いでみると、その紋様は誰と繋いでも模様が繋がっているように見えた。 そのうちの一人が依頼人として、今あなたの目の前にいる。 「最近奇妙な夢を見るんです。 夢で、この街住民らが集まって、この世界を滅さんとする大嵐を呼ぶんです。 ここの住民らはこの世界を浄化する選ばれた民なのです」