■2020年1月19日:『残狂ハルシネイト』にて発行の同人誌
・A5サイズ/40P/カウボーイ×占い師
※会場頒布価格とは違いますご了承ください
※表紙は友人のサラバさんに描いて頂きました。
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『そうか、明日のゲームで私は死ぬのか』
イライ・クラークはその日、これまでの人生の中でも五本の指に入るほどの寝覚めの悪さを経験した。
夢見が悪かったわけではない、ただ、ただ、タイミングが悪かったのだろう。視えた光景にイライはカタカタと震える指で頭を抱えた。
この日が来てしまったと、ため息をこぼす唇にも身体の震えが伝わり、少しも止まってくれない。
イライはその日、自分の死んだ後の世界を視た。