コハクと高塚梓はここではない別の世界で出会った。大正十二年、帝都東京――それは怨霊や憑闇といった様々な問題を抱えている時代とその場所で黒龍の神子と憑闇として出会う。様々な問題を経て二人は漸く一緒に手を取り合い、これからの人生を歩んでいく、そのはずだった。
コハクの中に巣食うそれが顔を出した時、自分の体が乗っ取られ自由が利かなるかもしれない、梓に危害を加えてしまうかもしれないことを考え、自ら梓と離れることを決意する。一人決断し梓の元を去ったコハクを梓は追い始め――。再び梓はこの帝都へと舞い戻り、コハクを救うための戦いに足を踏み入れる。