他人から読み取ったイメージを、寸分の違いもなく、紙面へ描き出す能力を持って生まれる者、『うつし』。
その特異な能力ゆえに外界から隔離され、申し付けられるままに能力を用いてきた青年の元へ、一人の少女が連行される。
ある事件の容疑者なのだという彼女を前に、青年はいつも通りの『うつし』を試みるのだが──。
*本作は2013年にウェブ上に掲載した同名の作品を、全面改稿して製本したものとなります。
著者:里見 透
表紙・挿絵:山月 まり
《文庫サイズ/68ページ》
*改稿前作品はウェブにて全文公開しています。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883294692