あるべき場所で穏やかで賑やかな生活を送っていた矛盾たち。そこへ見知らぬ侵略者が現れ、地球へ引きずり戻してしまう。難を逃れた禊・李冴・榊・尊は、そこで遭遇した禊の古い知人に助けられ、ある場所を尋ねるよう言われる。その先は日本に拠点を置くマフィアの本部だった。矛盾へ関心のあったマフィアのボス・花京院宵彦は利害の一致から、禊と手を組むことに。そして、マフィアの中には禊の子孫である千歳もいた。一方、侵略者に拉致された残りの矛盾らとニーアは、矛盾研究者の第一人者と言われる結城奏により様々な実験が繰り返されていた。また、彼らとは全く関係のない場所では、一人の傷ついた少女が矛盾になる運命へと足を運んでいた。そして奏は、ニーアを使ってとある計画を行おうと目論んでいた。それは過去にあった、禁忌とされた儀式であった。果たして、矛盾らの本当の役目とは何なのか。シナリオ兼小説長編ローファンタジーSF作品の四部構成の第三部。 (全文Web公開済み) ・A5サイズ ・394ページ ・透明ブックカバー付き