矛盾としてあるべき場所であるべき姿で身を収めた矛盾たち。一国として独立した彼らは、一つの星として宇宙の彼方で日々を過ごしていた。そんな時、ある自家用宇宙船が星に不時着する。それを機に、地球へ国際関係で訪れようとしていた矛盾らは、借金返済のためにタレント業に務めることになる。流行りのアイドル業もやることになり、彼らはますます人の目に触れる。一方、地球に残されていた真尋の娘・あぐりは、千歳の養子として育てられていた。あぐりに真尋の面影を見たアキラは彼女にストーカーをしていたが、不審者から助けたのを機に一緒に出かけるようになる。だが精神的に追い詰められていたアキラは、あぐりを誘拐してしまい、それによって刑務所行きとなってしまう。刑期が終了する最後の日、アキラの元に真尋を連れた禊がやってきて、ハウスキーパーとして雇うことになった。今までなかった矛盾との楽しく騒がしく、暖かい生活に、真尋のおかげもあってアキラの心は癒されていく。だが、その生活も終わりが近づいていく。矛盾らが人として、国として、矛盾として、どういう振る舞いをして、どういう顔をして生きていくべきか。シナリオ兼小説長編ローファンタジーSF作品の四部構成の第四部。 (全文Web公開済み) ・A5サイズ ・340ページ ・透明ブックカバー付き