アクアリウムの中の幻影
- 1,000 JPY
麿さに、ですが御手杵と清麿のバディが中心です。 【あらすじ】 清麿と水心子が配属となった本丸の主は、身体が弱かった。 その原因として霊力不足が挙げられていたものの、根本的な解決手段が見つけられずにいた。 ある日、本丸に設置された図書館から一冊の本が発見される。 どうやら主とこの本は関係があるのではないか―そう思った清麿たちは本を調べるべく、その時代へ飛ぶ。 そこで明らかになったのは、歴史遡行軍が関わる団体(懐古主義団)の人物との恋愛模様を描いていた本であり、その作者が主の祖先だったこと。そして本の作成は歴史修正により生まれた産物で、主は本当はこの世に存在しない人物だったこと。 主を助けたい清麿たち本丸一同と、正しい歴史にするという名目で懐古主義団と主ごと消し去りたい時の政府、そしてあらゆる文学を守ることを掲げた団体(文藝能保護機関)が混ざり合う、物語。 『正しい歴史』とは果たして誰にとって、なのだろうか。 ≪配布方法≫ A5 70P フランス製本 1000円 《登場人物》 ○主人公…ネームレスの虚弱体質女審神者。身寄りがなく、政府が管理する孤児院で育った。審神者となった後も自らの境遇故、霊力が不足し、床に就く日が続いていく。 〇高野狂…主人公の祖先。売れない作家。本来の歴史であれば、身寄りはなく独り身のまま死ぬ筈だった。しかし、徐々に改変された歴史の中で、歴史修正主義者が関わる『懐古主義団』の一人と出会い、子供を授かる。(後の主人公の祖先)本来は出版される筈がなかった、『懐古主義団』の一人との恋愛を描いた短歌で構成された日記文学の『鏡時雨記』が評価を得たことで、歴史の歪みが強く発生する。 〇貝瀬雲一…高野狂が出会う筈ないものの、出会ってしまった人物。懐古主義団の一員だが、本来の史実では『彼が団員だったことはない』。上層部が歴史修正主義者と繋がっていたことに恐怖を感じ、脱退。 《その他》 〇霊力相互流入システム…審神者と刀剣との間で、霊力の過不足を補えるシステム。顕現の際に必要な霊力は主由来だが、そこから人の身を保つために必要な霊力は自らが五感で物事を感じ、知識を習得し様々な経験を得ることで得てゆく。方法は身体を重ねることが素早いが、お互いに急な流入となる為、負担が大きい。市般的な方法は『言霊』のやり取りとして、空気を介し会話で行う方法が取られることが多い。 《登場刀剣男士》 ※本丸個体差のオンパレード※ 〇蜂須賀虎徹…初期刀。趣味は仕事なワーカーホリック。 〇五虎退…初鍛刀。趣味は図鑑を見ること。化石と鉱物、付随して元素についても詳しい。 〇髭切…この本丸唯一の太刀。五虎退と遊ぶことが好き。 〇鯰尾藤四郎…主の体調世話係。こちらもワーカーホリック。 〇前田藤四郎…気配りのできる良い子。趣味はお菓子作り。 〇御手杵…この本丸唯一の槍。本丸に備え付けられた図書館の管理係。 〇乱藤四郎…おしゃれさん。色彩コーディネーターの資格を取得済み。ネイリストになるべく勉強をはじめた。 〇小夜左文寺…自然を見ること、生き物と触れ合うことが好き。五虎退とは好きな図鑑の方向性が違うがそれなりに仲良し。 〇長曾祢虎徹…蜂須賀の心配しすぎで少し胃が痛い。最近ヨガをはじめてみた。 〇包丁藤四郎…民族学を中心に、地域の伝統や伝承を調べるのが趣味。 〇宗三左文寺…小夜が拾って来た生き物の世話係。本音を言うと大型犬と慣れ合いたい。 〇骨喰藤四郎…趣味はマジック。主が喜ぶと笑顔が見れる模様。 〇秋田藤四郎…ダム工学について勉強中。裏山は彼の庭。 〇堀川国広…消失言語と絶滅危惧種について研究するのが好き。方言を調べていた事もあり包丁藤四郎と話が合う。 〇同田貫正国…国外の武器について調査中。現在は日本の刀剣と中華刀剣の違いを明確にするのが当面の目標。 〇後藤藤四郎…星空を見るのが好きで、星座に詳しい。 〇水心子正秀…この本丸の刀の勉強熱心さに押され、とりあえず科学雑誌を読み始めた。 〇源清麿…本丸に赴任して早々、近侍を任された。本丸に来てから、短歌の勉強をはじめた。