小さい頃、迷い込んでしまったのは
硝子でできた青白い町
私の顔を覗き込むのは
猫、猫、猫、猫、猫……
<萩原朔太郎「猫町」のオマージュ作品>
猫に縁のある作品……とまず思い浮かべたのはこの萩原朔太郎の「猫町」でした。
数々の散文詩を残した朔太郎の唯一のこの短編小説は、硝子のような危うさが漂う幻想的な作品です。
青を基調としたのは、朔太郎の代表作「青猫」が念頭にあったからだと思います。
2015年1月17日~25日にカフェギャラリー幻で開催されたブックフェス「猫と文学展」に出展させていただきました。