大きな壁に囲まれた大国、オフィックス王国。そこで唯一の孤児として盗人をしていた少年コブラは、珍しい黒髪の異邦騎士ヤマトに捕まってしまう。少年を罰する法律のないオフィックスでコブラを裁くことのできないと悩んだ王は、コブラとヤマトにこの国の周りに点在する１２の国を巡って行われる『星巡り』の儀式に向かうように言われる。 　　第二の国タウラス民国の儀式を終え、新たな仲間アステリオスを迎えて、第三の国ジェミ共和国へと向かうコブラ・ヤマト・キヨの三人。 　ジェミ共和国は合わせ鏡の不思議な迷路を入り口をする王国であった。その王国にいるのは、自分と同じ顏をした人間であった。 　そしてキヨは、自分と同じ容姿で王女をしている少女キヨ＝ジェミニクスの姿を目撃する――。