小笠原のレガリアー小笠原文書と宝剣鶯丸ー
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「御刀萬語」に寄稿した筆者渾身の研究です。 鶯丸の重宝であるが故の受難の歴史を感じてくださいまし。 (BOOTHで無料公開中の「鶯丸という現象」と共にお楽しみください。) ーー概要ーー 古備前の名刀鶯丸は1441年に第六代将軍足利義教から信濃守護職小笠原政康に戦功の褒賞として感状とともに下賜された。 中世武家の惣領職は、所領と共に刀剣や家伝の文書などの権威の象徴物品(レガリア)により顕現するとされた。 政康の後裔の勝山藩主の小笠原家は鶯丸と感状をレガリアとして大切にしてきた。 しかし、江戸時代に譜代大名に至るまでの小笠原家は一族内で血で血を洗う凄惨な家督争いという苦難の連続であった。 この戦いはレガリアをめぐる戦いであったとの後世の記録もある。 本稿では、鶯丸のレガリアとしての受難を探る。
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