突然姿を消したキッドの事が忘れられず、毎年三月三十一日から四月一日にかけて、一本のロケット花火と共に杯戸シティホテルの屋上へ訪れる工藤。 『自分の誕生日すら忘れる位なのに……こんな律儀に待ち続ける程、オレは御前の事が好きだったんだな。』 唯キッドを待ち続けた工藤の話。 *『Absolute truth 誰も死んではならぬ 2011-2016再録集/真』に収録されています。