23時32分発泥ヶ淵行
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K県某市の西端、泥ヶ淵地方。鹿飛び出し注意の看板が立つほどの僻地である。 そこへ向かう最終バスには、いつも決まった面々が乗り込む。 泥ヶ淵介護院に勤務する三毛聖子。 ひとり暮らしをしている門野絵里。 泥ヶ淵の名家のひとり娘・内和里香。 運転手の加浜信治。 ある日、内和が失踪したという噂が流れ込む。最後に彼女が目撃されたのは、このバスの中だという。疑心を胸にそれぞれが乗車する中、土砂崩れに巻き込まれ外界との通信が絶たれてしまう。隔絶された三人の話題は自然と、内和里香のことへと移っていく。 この中に犯人がいるのか? それとも……