銀杏堂異聞
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銀杏堂書店には裏の顔がある。 いまは使われていない地下書庫の、奥深くの開かずの扉。 一部の者しか通れないその先は、異界へ続いているという。 おとなしくしていてくれればいいものを、 あちら側はこちらに顔を出したくて仕方がないからさあ大変。 普通のくらしを守るため、門番は今日も異界へ渡る。 そんなこんなな中編ふたつ+αです。 【収録タイトル】 ●極彩の砂地 〈視えすぎる〉ことが悩みの青年・橘彦が、銀杏堂に迎え入れられるまでのお話。 会社に馴染めず、とうとうズル休みをしたその日、橘彦はふらりと入った近所の本屋にスカウトされる。 まずは見学を、と異界に連れて行かれた橘彦だが、彼らには別の思惑もあるようで…… ●扉の前 銀杏堂の面々が橘彦におせっかいを焼く、箸休め的連作掌編。 テキレボアンソロ参加作品にちょっと加筆。 https://text-revolutions.com/event/archives/13210 ●獣と宝石 数年後の橘彦が、若い子たちの引率をする話。 近頃、あちこちでやたらと〈門〉を開くヤツがいる。調査に乗り出した橘彦は、鍵となる少年少女に出会う。原因を探るため、三人はあちら側へ旅に出るのだが……