先生、と呼んでいる人がいる。 彼は一年前、私の通う学校に赴任していた。 先生は、非常勤講師というものだった。 先生は、だれにでも優しくて、少しお茶目だった。 軽い冗談を言っては生徒を笑わせて、そういう時は決まって 少し照れ臭そうに目を細めていた。 先生が、栞をくれたことがある。 夏休み、読書感想文を仕上げるために 冷房の効いた図書室にいたときの事だ。 「栞は読みかけのページに挟むことが多いけれど」 「お気に入りの場所に挟むのもいいよね」 などと言いながら、よかったらどうぞ。と 既に読み終わった本の上に綺麗な栞を置いていった。 先生の好きな花を押し花にした栞らしい。 何気ない話を数度交わすと先生は 「それじゃあね」と図書室を出て行った。 先生と会ったのは、それが最後だ。 クトゥルフ神話TRPG 「らべんだぁ」 ───────────────────── 人数：一人 時間：二～三時間 推奨技能：特になし あると使える：説得 探索者条件：「先生」に一度でも恋をしたことがある女子高生。 →現在恋をしていなくても構わない。過去に一瞬でも「先生」に恋をしていたらOK。 【注意事項】 後味の悪いシナリオかもしれません。 RPメイン、お話シナリオです。 そのためCoC要素はほとんどありません。 【NPC】 ・先生 探索者が高校二年生の時まで、探索者の通う学校にいた先生。 【内容物】 シナリオ本文（19P） NPC立ち絵×4 トレーラー画像×4 【更新履歴】 本文の修正箇所テキストを追加しました！ ※このページに使用している画像は配布していません。 無断転載等はご遠慮ください。 本作は、「ケイオシアム社」「株式会社アークライト」「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』（第6版）の二次創作物です。 ⓒ2004 Chaosium,INc.ⓒArclight Inc. PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 公開日：2021/06/02