アクセサリー職人で蝉頭をもつ「先生」は、夏の七日間だけ工房にやってくる。その先生に弟子入りした「私」は、先生と一緒に昆虫をモチーフとしたアクセサリーをつくる静かな日々を過ごす。
夏の暑さと、仕事への誠実さと、お茶を飲むひととき。
変わるもの、変わらないもの、そこにあるもの。
それらが織りなす、たった七日間の物語。
◆概要
・カクヨムで連載した中編小説「蝉の置土産」の文庫本です。
・内容:全話リライト版 + 書き下ろし「後日譚 六日目」+ 解説
・本文136ページ
・こちらは文庫本版(紙本版)となります。