過去と未来、全ての内の一つで紡がれたのかもしれない物語。 鹿目まどかは先輩の巴マミと秘密の活動「魔法少女に変身して魔女を狩る」活動をしていた。 ある日、まどかのクラスに人当たりが良く、誰にでもすぐに仲良くなれてしまう暁美ほむらが転校してくる。 なんどもほむらに助けてもらったまどかはほむらも実は魔法少女なのではないかと疑い、本人に聞くがほむらは否定する。 マミに相談したまどかだったが、本人が否定するのであれば「魔法少女ではない」と扱うべきだと諭される。魔法少女にも色々な種類の子がいるのだと。 結局、虹の出現を予言する形で自分が未来からまどかを救いに来た魔法少女であることを認めたほむらだったが、マミとの共闘は頑なに断るのだった。 まどかとほむら、そして美樹さやかtと志築仁美は、ほむらの転校以降いつでも一緒にいるくらいに仲が良かったのが、仁美が密かに慕っている、さやかの幼なじみ上条恭介はある出来事以降急速にさやかに接近する。パワーバランスが崩れたグループは静かに疎遠になっていき、まどかは学校ではほむらと、放課後はマミと、二人きりで行動することが増えていった。 そんなある日、まどかは意を決してほむらとまどかを遊園地に誘う。意外にもOKをし、3人で楽しい時間を過ごしたのだが、その日以降マミの姿が見えなくなる。 数日後、布陣に思ったまどかは必死に探すがマミは見つからない。彼女のマンションにたどり着き、遊園地から帰った直後に失踪していることを悟った。そしてどこからともなく現れたほむらが告げる。「巴マミは死んだ」と。 その言葉を聞いたまどかは―――― 再録集。 「もう一度だけ碧空を」「エチュードを一緒に」「この世で一番大切なもの」の長篇連作三部作を収録し、同じ時間軸でのマミの過去とまどかとの出会いを描いた短編を追加収録。 一次創作　　　　：魔法少女まどか☆マギカ 判型　　　　　　：文庫(A6) ページ数　　　　：240ページ 奥付サークル　　：マドカミ町奇譚 表紙口絵イラスト：Misa