【2018年2月既刊】Masquerade
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ルパパトのお宝(ルパンコレクション)絡みで海賊さんたち帰って来てくれないかなぁ…という個人的願望を 込めたお話です。 B6コピー 24p
本文サンプル
「トリ、お宝ナビゲート」 「トリジャナイヨ、ナビィダヨォ」 「いいから、早くやれ」 「全ク、モウ。ソレジャア張リ切ッテ、レッツオ宝ナビゲート!」 何度呼ばれてもとりあえずは訂正しないと気がすまないのか、ナビィは文句を言いながら飛び立った。二、三度壁にぶつかり、ふらふらと落下するのをハカセが受け止める。 「『懐かしき水の星で怪盗の宝に出会うぞよ』 ……コンナン出マシタケド♪」 「懐かしき水の星、といえば……」 「やっぱり、一つしかないわよね」 アイムの言葉をルカが引き取ったところで、嬉しそうに鎧が頷いた。 「はい!ズバリ、地球のことですね!?」 ハカセに歩み寄るとナビィを手から奪い取り、高く掲げる。 「行きましょう、マーベラスさん!いやー、楽しみだなぁ。今度はどんなスーパー戦隊の皆さんに会えるのかなぁ。あ、サイン帳探しておかなきゃ。えぇっと、どこに置いたっけな……」 「オイラモ楽シミー。大和ノ所ニ行ッテ、沢山撫デテモラウンダ」 すっかりその気になっている一人と一羽を除いたメンバーも、地球を訪れるのはやぶさかではない。 「あたしも、久しぶりに宝石見に行こうかな。アイムは?」 「わたくしは、紅茶の美味しいお店に行きたいです。ハカセさんは?」 「僕は、地球でしか手に入らない調味料を買いに行きたいな。あと、電器屋でパーツとか電化製品も見たい。この星の人たちって、ほんとに手先が器用だよね」 「どうする、マーベラス?」 ジョーの問いかけに、マーベラスはニヤリと笑って言った。 「決まってんだろ。今すぐ出発だ」 (中略) 「『ビストロ・ジュレ』……?」 ハカセが入口にかかった看板を読むと、アイムが目を輝かせた。 「まぁ……このお店なのですね。 来る途中に紅茶がおいしいお店を調べたのですが、『隠れ家風レストラン』としてこのお店のお名前が載っていたので、ルカさんと伺いたいと思っていました」 「良かったわね、アイム」 「えぇ。デザートも美味しいそうですね。とても楽しみです」 「あはは……作る奴の性格には難ありだけどね」 にこりと笑うアイムに苦笑すると、初美花は店のドアを開ける。 「ただいまぁ」 「遅せーぞ、初美花!どこまで買い出し行ってんだよ」 茶色い髪の若者が不満そうに文句を言った。 「ふーんだ、いつもサボってる魁利に言われたくないもーん。お客さんも連れて来たし。 あ、どうぞ入ってください」 「おかえり、初美花。……この方たちは?」 カウンターで仕込みをしていた男が振り返り、値踏みするようにマーベラス達を見渡す。 「ちょっと!失礼でしょ、透真。あたしがさっきお世話になったの!」 「気にしてねぇよ」 たしなめる初美花を片手で制すると、マーベラスは不敵な笑みを浮かべた。 「ただの通りすがりだ。メシ食いに来た奴は客だろ?」 「……いらっしゃいませ。うちの者がお世話になりました。魁利、席にご案内して」 「はいはい、っと。こちらへどーぞー」 魁利と呼ばれた若者が、投げやりな様子で空いている席を指し示す。 「すみません、こんな店員ばっかりで」 手早くエプロンを身につけた初美花が申し訳なさそうにメニューと水を運んできた。 「お気になさらず。素敵なお店ですね」 アイムが優雅に微笑んで答えている間に、マーベラスはさっさとメニューを開いて言った。 「俺はカレーだな」 「それを二つ頼む」 「僕は…このAランチにしようかな」 「あ、俺も同じもので!」 「わたくしは、Bランチでお願いします。それから、食後に紅茶と『本日のドルチェ』を。 ルカさんはどうなさいますか?」 「んー、どれもおいしそう。……じゃぁ、あたしはCランチ。食後に紅茶とデザートで」
