今、どうしても聞いておきたくなってしまった。 根拠なんてないけれど、太刀川の部屋に帰ってからでは遅いような気がした。なによりも雪で真っ白になった街の景色はどこか非現実的で、自分の知らないまったく新しい街のように思えて、そんな少しだけふわふわとしたような不思議な感覚が迅の最後の背中を押す。 ◇ ▼迅太刀/小説/全年齢/A5/P20/2021.12.30発行 一面に雪が積もった朝の街を歩く、初夜の翌日の2人の話 ※表紙は特殊紙（ジュエルペーパー・アクアマリン）に白印刷となるため、表紙画像はイメージとなります