閻魔帳の冥府下り
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月が中天を過ぎる頃、辰彦は豪族の屋敷へ盗みに入った。 屋敷の最奥で見つけたのは1冊の書。手に取ればその書は大声でがなりだした。 『汚い手で触るでない! 妾を誰と心得る!』 辰彦の動揺をよそに、その書物は語る。 『妾は閻魔帳。人の死と罪を識るものよ。お前はこのままなら地獄へゆくが、妾を冥府へ届けるならば、閻魔に口添えをしてやろう』 辰彦は半信半疑ながら、閻魔帳を冥府へ送り届けることにする。 ✻✻✻✻✻ 5/22発行 文庫版 88ページ pixivで全文公開しております。 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17549445 5/29第三十四回文学フリマ東京でも頒布します。直接購入が難しい際にはご利用いただけたらと思います。
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