猫~泥中の蓮~
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この商品はpixivFACTORYで作られた商品です。サンプル画像は完成イメージのため、実物と異なる場合があります。 泥中の蓮 自分で欲しいブランケットを作りました。 夜の見回りに出かける黒猫一匹。 花札の坊主を意識した、満月と薄野原に蛍と蓮を配置しました。 ブランケットは見本にかなり近い仕上がりですが、フリースではなくごく薄い毛布のような素材感で高級感あり、小さくまとまるので旅行や観劇に丸めて持ち歩くのによいサイズだと思いました。 また、毛足がきらきらとした光沢がありますので、手元で見ると美しいです。 例えるならばパール加工の特殊紙に刷られた表紙絵のようです…。 他の絵のブランケットですが参考写真を載せておきました。
発送予定日
- ブランケット - 700 x 1000 (mm)2025-01-21
モチーフについて
旧暦8月の中秋の名月、あるいは7月の初秋の満月をイメージしましたが、赤みがかった橙色の満月は皆既月食かもしれません。 蛍は8月まで見ることのできる平家蛍の残り蛍を。 平家蛍は源氏蛍より小型で、6月から8月まで、ぽつぽつと長く見られる蛍で、源氏蛍よりも汚い水でも育つことができるため、かつては人家の近くで一番よくみられる一般的な蛍でした。 そこに、すっと立ち上がった蓮の花。 泥中の蓮。 蓮の花は泥のなかから立ち上がって清らかに咲くことから、煩悩や俗世の汚れの中にあっても染まらず、清浄を保っていることをたとえる言葉です。 黒猫も路地裏を住みかとしながら、その生き方にはどこか美しさが漂います。 野良猫の矜持のような尊さとでもいうようなけなげな美しさ。 そういうものを、誰に認められなくても一筋、胸に抱くさまをすっと通った赤い月の道にも託しました。 蛍は草葉の陰にやどる祖先の霊としても古くから親しまれてきました。夏の盆の時期に現れ、墓場の近くにもよく見られたことも影響しているのでしょう。 猫はそんな、声なき魂の名残たちも引き連れ、ひっそりと夜を見回るのです。 少し不吉な暗喩も散りばめられたイラストですが、 そういったものこそ、好きな同士にも、届きますように。 余談 某大脇差をイメージしたイラストでもあります。 ステルス性の高い普段使いできる商品としても楽しんでいただけたら幸いです(そのために!作りました!自分用に!!) 泥中の蓮。(友人が付けてくれました……) 月に呼ぶのは、かつての名残たち。 これもまた「夜さ来い」なのです。