刺集 残響(第二刷)
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"死のうと、思っていた" 作者が迷悩し、煩悶しながら書いた百篇の短い詩の中から、選りすぐった五十五篇の詩を収めた、詩集ならぬ「刺集」。初版売り切れに伴い、ボーナストラック的な一篇を加えた第二刷。 ~冒頭~ 「あなた」 死のうと、思っていた あなたと同じく、誕生日を迎える前に 歳は違えど、誕生日を迎える前に それがまだ、こうやって、のうのうと生きている 否、生かされている 誰の意思かはわからない ふと、思いをはせる 宇宙はどうやってできたのだろうか やはり、全知全能の唯一神が成したのだろうか、と そんな神の存在を、近ごろぼんやり想うようになった わたしは、確かに、生かされている わたしは、誰かに、生かされている