物語三昧評論集Vol.2-クイーンズ・ギャンビットと三月のライオン
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解説・評論本:『クイーンズ・ギャンビット(The Queen's Gambit)』と『3月のライオン』の比較を通じて2020年代の物語の目指すところ分析する 補講:アメリカ・ハリウッド映画における善悪二元論の解体以後の豊饒な他者を 直視する物語を見る〜アメリカの物語やドラマをより深く楽しむための手がかり Ver1.00-20220820 AzukiaraiAcademiaPublishing 157p (表紙含む) ブログで公開されているバージョンの大幅加筆・修正+物語の物語2巻あとがきの加筆修正版+イラスト追加版です。
内容説明
羽海野チカさんの『3月のライオン』の桐山零くんと、スコット・フランク監督の『クイーンズ・ギャンビット』(The Queen's Gambit)のエリザベス・ハーモン(ベス)の物語の比較を通して、零くんとベスは、どうやって解放されたのか?、そして、彼らはどこへ行こうとするのか?を考える。 あとがきから抜粋 『シン・エヴァンゲリオン総論』と『『クイーンズ・ギャンビット(The Queen's Gambit)』と『3月のライオン』の比較を通して2020年代の物語の目指すところ分析する』、この2冊は、基本的なテーマは、「自分自身になること通して、過酷な世界を生き残る方法」です。大人になること、成長すること、生き残ること、成熟すること、そして「自分自身になる」ためには。 1990年代にバブルが崩壊して、それまでとは、日本は全く異なる構造の世界に変わりました。その低成長で、人口オーナスが継続する、急激に社会の経済規模が縮小する社会で、既得権益者の先行世代が、勘違いと幻想、妄想をもってパワハラと負の遺産をまき散らすという地獄の中で、私たちは、子供たちは、どう生きてきたのかの履歴です。 第二弾にあたって、なるべくペトロニウスが「物語を見るときに越境を意識している」というのが、どういうことかをまとめてみたかった。「越境」というのは、世代、ジャンル、媒体、国や地域を超えて、文脈を見出そう比較をしながら楽しもうとする感覚です。アメリカのドラマと、日本のマンガを比較しているのは、こういう共通性の文脈を見つけ出すことが物語を深く楽しむ醍醐味だと思うからです。
体裁
タブレットあるいはPCでの閲覧を(強く)推奨します。 ※図版はカラーとなっています。
著者紹介
ペトロニウス (物語批評家) ブログ『物語三昧〜できればより深く物語を楽しむために』 https://petronius.hatenablog.com/ YouTube『物語三昧Channel』 https://www.youtube.com/channel/UC6nY_YzDKhVh7TpFN8X1zDg Twitter(@Gaius_Petronius)等で発信。まぎぃ・LD・海燕の仲間とともに物語批評サークルAzukiaraiAcademia(アズキアラアカデミア)を主催、運営。毎月、物語解説を発信し続ける。