近代体操 創刊号vol.1 特集=いま、なぜ空間は退屈か
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文学フリマ東京35(2022年11月)で発売開始された批評系同人誌『近代体操』の創刊号。1990年代生まれの文系研究者(哲学、文学、法学)を中心として、企画・運営・編集を行なっている。 創刊号となる第1号は、「特集=いま、なぜ空間は退屈か」という特集企画を組んでいる。コロナ禍におけるリモートワークの一般化、東京五輪、ロシア・ウクライナ戦争…現代に引き起こされている数々の出来事は、「空間/場所」のあり方や私たちの空間認識を不気味に変容させつつある。 この条件を、私たちはいかに思想的に受け止めるべきだろうか。 論考は、「空間/場所」という統一テーマの下に、文学、写真、音楽、メタバース、演劇、舞踏についての評論を収録。コラムでは、ラップ批評家の韻踏み夫(『日本語ラップ名盤100』)、京都の地理を研究する重永瞬(『色分け日本地図』)などの新鋭の書き手が寄稿。 巻頭には、ゼロ年代を代表する建築家の藤村龍至氏へのインタビューを収録。 目次: vol.1特集=いま、なぜ空間は退屈か 《巻頭言》 ☆左藤青+松田樹:都市の陰鬱を超えて――いま場所の批評はどこにあるのか 《特別インタビュー》 ☆藤村龍至:郊外をアップデートせよ! (聞き手:左藤青、松田樹、古木獠) 《論考》 第一部:空間をいかに表象するか――風景の問題 ☆松田樹:村上春樹の「移動」と「風景」 ☆左藤青:地図の敷居をまたいで、 ――ルイジ・ギッリの「フォトグラフ」 第二部:空間に外部はあるか――現代文化における脱出の夢 ☆武久真士:凹凸の地図をつくる――夜好性・米津玄師・「猫町」 ☆草乃羊:来るべきメタバースのために――ユートピアの在りかについての再考 第三部:空間は組み変わるか――身体を上演する ☆古木獠:悪場所の経験、あるいは<現実>の演劇的侵犯 ☆安永光希:舞踏の空間――多義的な身体のために 《コラム》 ●麗日:撮影後記 ●重永瞬:歴史―地理はレイヤではない ●韻踏み夫:近代都市の掃き溜めから ●懶い:場のものがたり ●Rmbd :負債の語り――トニ・モリスン『ビラヴド』をめぐって ●矢田冨士子:見えない空間としての福島 「原発」都民投票に関わって 《巻末座談会》 「空間/場所」をめぐって 《読書会で扱った書籍一覧》 《編集後記》 《近代体操執筆者紹介》