迂路と偶然 『氷菓』と京都アニメーションの可能性
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About Gift

コミックマーケット101で頒布した評論誌です。 本書は、アニメ『氷菓』の読解を中心にして、京都アニメーションおよび2000年代後半から2010年代、そしていまに至るフィクション経験を扱った評論です。『氷菓』は、単に優れたアニメーション作品であるというだけではなく、京都アニメーションというスタジオのある部分が結晶した作品だと考えています。それは、『氷菓』以前の作品で主題化された問題系が継承されていると同時に、『氷菓』以後の作品で重要な主題として浮上してくるそれが先取りされている、ということを意味します。 それはすなわち、2010年代前後の日本におけるアニメーションあるいはフィクションのある部分が、一つの作品のなかに看取されうる、ということでもあると考えます。そこで、『氷菓』の読解を中心に据えつつ、京都アニメーションをはじめとする同時代の作品群の文脈という間テクスト空間へとはみ出しながら、わたしたちにとっての「いま・ここ」の輪郭や手触りのようなものを書き留めようと思いました。

