■豆歌集（友人歌集　第1弾）著者　山下一路 　文フリ用に作成したかわいい本。 　B8サイズ（トレーディングカードぐらい） 　450円送料込 　本は小さくても字は小さくなくて読みやすいです。 外見はオモチャみたいですが、中身は本物。『スーパーアメフラシ』（山下一路　2017年青磁社）より５０首収録。 この歌集、読んで思わず脳がたぎっちゃいました。 一見明るいタッチ。 でも実は恐ろしい諷喩がいっぱい。 この平和の底に潜むディストピアをテーマに、ときに昔の落首のような機知を働かせつつ、そこに詩心がたらす血涙が、歌に血を通わせている。 こういう歌を書ける人はそうそういない。 お願いして豆歌集にさせていただきました。 生まれつきアゴから上を明るいほうへよじられている向日葵病 社会には食うためだけの情熱や努力の後の盛り塩がある 順番に十階のフェンスを越えて子供が落ちる　飛べないのだ わたしはロボットではありません。わたしには番号があります 特快はもうありません酸素ボンベわすれた人は帰ってください ＊　＊　＊ なお山下さんの歌については以下のＨＰで鑑賞を少し書かせていただいてます。 https://onl.la/PdTkupv