灰色城綺譚「The common tragedy」
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全てが「定められた物語」と知った時から、世界の全ては行き場のない灰色城と化した。 ▶あらすじ お城の王女様と、街の貧しい少女は、秘密の友達でした。 窓越しにお喋りをしたり、こっそり城を抜け出したり。 二人は立場は違えど、お互いを大好きなことは同じでした。 ある日、少女が言いました。 「ふかふかのベッドで眠ってみたいの。どうかお願いよ」 王女様と少女は一晩だけ部屋を交換することにしました。 王女様は街の粗末な家で眠りにつき、そしてその夜……革命軍が城を襲いました。 浪費家の王家に、民の我慢は限界に達していたのです。 革命軍は王と王妃の、そして何不自由なく育てられた“王女”の首を刎ね、殺してしまいました。 少女は知っていたのでしょう。 その日、革命が起きることを。王女が部屋に居なければ、捜索の手は止まないことを。 かつて王女様だった少女は、城を遠くから見つめて、止まることのない涙を流したのでした。 灰色城綺譚 「The common tragedy」 ──そのように、私はこの物語を書いたのだ。 ◆物語からの招待状 PC1 あなたはこの物語の作者だ。 孤独な王女と貧しい少女の友情の果てに訪れる、悲劇の物語。 世界に存在するものも、キャラクターも、全て覚えがある。 目を覚ました時、あなたはこの世界の王女になっていた。 PC2 あなたはこの世界で生きる貧しい少女だ。 友達であるPC1に会おうと城へ遊びに行くと、どうにも様子がおかしい。 「私はこの物語の作者だ」とPC1は言う。「あなたは今日の夜に死ぬヒロインなのだ」と。 いったいどういうことだろうか。 PC3 あなたはこの世界で生きる王家の従者だ。 PC1の側付き、またPC2の歳の離れた友人として二人を見守ってきたが、どうにも様子がおかしい。 「私はこの物語の作者だ」とPC1は言う。「この国は今日の夜に革命が起きるのだ」と。 いったいどういうことだろうか。 ▶zipファイル内容物 ・シナリオ本文 ・コピペ用テキストデータ ・シナリオトレーラー画像 ▶オマージュ元 シナリオ内の『物語』の筋書きは、マーク・トウェイン著『王子とこじき』(1881年)および、それを源流とする類型作品のオマージュです。 物語の作者×登場人物の、第四の壁を題材にしたシナリオです。 本作は「サークルかりかり梅」様が権利を有する『灰色城綺譚』の二次創作物です。