感動は、すでに与えられていたのだと気づいた。

《あらすじ》 「私は、私を感動させるためにここにいる――」 奏者に百年の時を要求する幻の楽曲「百年光」。 音楽家を支える調律師の役を演じた緋田美琴は、 そこに自身ではない誰かの姿を重ねていた。 やがて1000カラットに至る物語の１シーケンスとなる表題作をはじめ、 斑鳩ルカのW.I.N.G決勝の舞台裏を描いた「神様前夜」他、 シーズに関わる人々が感じた多種多光の感動を描いた短編小説集。 《収録作紹介》 ◆神様前夜 －Beyond the blue God－ 　斑鳩ルカ、W.I.N.G決勝の舞台。 　ダンス査員の男は、そのパフォーマンスに存在しない 「もう１人」の姿を幻視した。 ◆浪漫キャメラわたし号 　サポートコミュ「浪漫キャメラ0号」のバックヤード。 　地方テレビのロケ担当だった私は、美琴さんの隣に立つ 　あのアイドルのことが嫌いだった。 「エビチリソフトクリーム、七草にちかが食べればいいのに。 　そういうのは、バラドルの役目だろうし」 ◆One hundred years Carat 「百年光」、それは奏者に100年の時を要求する幻の楽曲。 　音楽家を支える調律師の役を演じた緋田美琴は、 　そこに自身ではない他の誰かの姿を重ねていた。 《仕様》 カバー付き文庫本（小説） ９６ページ ※商品の発送は日本郵便のスマートレターにて行います。 （https://www.post.japanpost.jp/service/smartletter/）