Blue orchestra ’2023
- ①【#spiritoso 青野くんとヴァイオリンが弾きたい。】Digital0 JPY
- ②【#energico 混沌を生むBLUE】Digital400 JPY
- ⑤【#con moto 音が似ている】Digital750 JPY
- ③【#Meno mossoアオハルに蓋をしたい】Digital650 JPY
- ⑦【#prestissimo ・・・好き・・・もっと好き・・・】Digital900 JPY

青のオーケストラの2023年書き下ろしになります。 申し訳ございませんが、『楽しく読めたよ!』ってことで、お気に入りボタンをぽちっとしていただけると嬉しいです。 (※2024年5月28日付にて、価格変更を行っております。) ①【#spiritoso 青野くんとヴァイオリンが弾きたい。】 (2023年4月9日書き下ろし) DLサイズ:A5、pdf ページ数:7ページ(表紙含む) ※コミック本編10巻のネタバレになります。 ※配布フリー作品 世界ジュニアオーケストラコンクールヴァイオリンオーディションで、元コンクール優勝者の青野が参加していることを佐伯がバラシタお話し。 ②【#energico 混沌を生むBLUE】(2023年4月12日書き下ろし) DLサイズ:A5、pdf ページ数:11ページ(表紙含む) ※if話。 世界ジュニアオーケストラコンクール日本代表指揮者厳虎に、青野、佐伯の素性がバレてしまった話。 ③【#Meno mossoアオハルに蓋をしたい】(2023年5月16日書き下ろし) DLサイズ:A5、pdf ページ数:19ページ(表紙含む) ※コンクール後、クラスメイトとラーメンを食べに行く約束をした青野は・・・ ④予定【】(2023年4月xx日書き下ろし) DLサイズ:A5、pdf ページ数:xxページ(表紙含む) ※世界ジュニアオーケストラコンクールが無事終わり、青野は2年生となった。 夏の定期演奏会に向けて練習に励む海幕高校シンフォニックオーケストラ部。 発表会が近い初夏。 海幕高校にマスコミが現れる。 ⑤【#con moto 音が似ている】(2023年4月24日書き下ろし) DLサイズ:A5、pdf ページ数:26ページ(表紙含む) ※秋音の演奏がまた上手になった。 オケ部の仲間に褒められて嬉しい秋音ではあるが・・・。 ⑥予定【】(2023年4月xx日書き下ろし) DLサイズ:A5、pdf ページ数:xxページ(表紙含む) ※オケ部のコンマスになった青野。 勉学に部活にと忙しい日々を送っている中、さらにアルバイトをしなくてはならなくなり・・・。 ⑦【#prestissimo ・・・好き・・・もっと好き・・・】 (2023年5月30日書き下ろし) DLサイズ:A5、pdf ページ数:34ページ(表紙含む) ※お付き合いしている青野くんと秋音さんのお話し。 ひたすらキスシーンが多いお話し。 ⑧予定【】(2023年9月xx日書き下ろし) DLサイズ:A5、pdf ページ数:xxページ(表紙含む) ※ ⑨予定【】(2023年9月xx日書き下ろし) DLサイズ:A5、pdf ページ数:xxページ(表紙含む) ※ ⑩予定【】(2023年10月xx日書き下ろし) DLサイズ:A5、pdf ページ数:xxページ(表紙含む) ※ ※現在のところはフォトブック等、書籍化販売の予定はありません。 ※作品がたまったらまとめて販売の可能性があります。その時、作成冊数の目安として、お気に入りボタンの数値で判断させていただきます。 ※イベントにおいての販売も本人の諸事情により行わない予定です。
①【#spiritoso 青野くんとヴァイオリンが弾きたい。】一部拝見w
だから・・・。 俺は君に負けたくないと、いつも考えている。 知らない人間に質問ばかり投げかけられ、心底面倒だと感じた。 同じコンクールに出ていた? そこには青野くんがいなかった。 俺が競いたかったのは、青野くんだけだった。 他に誰が出ていようと、そんなのは覚えていなかった。 だから思わず、青野くんを指さし、コンクール優勝者ならもうひとりいると言ってしまった。 同じ父親を持っていても、俺と君とでは立場が違うと言うことを・・・俺はいつも以上に忘れていた・・・。 こんなに近くにいるのに・・・俺は。 海幕高校でも瞬間ざわついた名前だった青野龍仁は、日本が誇る有名ヴァイオリンニストで、青野一の父親だ。 そして、俺の父親でもあるが、それはきっと佐伯家と、俺が教えた青野くんだけが知っている秘密。 ・・・to be continued・・・
②【#energico 混沌を生むBLUE】一部拝見w
本人には自覚はないのだろう。 おかわりはいりますか?と言う仕草をするので、手のひらを垂直にして、断る。 「しかし、面白いぐらいに化けますね、青野くんは。 2年間、ヴァイオリンに触ってなかったって言うのが嘘みたいですよ。」 「あ"!?須磨。 今、何て言った?」 聞き逃せない一言を耳にした。 昴と拮抗している腕前の割には、おとなしい学生が? 「青野龍仁の週刊誌報道で、ヴァイオリンを止めたのだと。 あ……厳虎さん、海外にいらっしゃった時期でしたか?」 小首を傾げるあたり、どうやら誰もが知っている話なのだろう。 「俺は知らねぇぞ」 乱暴に言い放ち、音をたてて珈琲を啜る。 やれやれ……と、口には出さないものの、この面倒見が良い男は、自分のiPadを鞄から出してきて、数年前のゴシップニュースを見せてくれた。 ・・・to be continued・・・
③【#Meno mossoアオハルに蓋をしたい】
「やっぱり、思った通り、青野は育ちがいいよな。 ペットボトルの飲み回しとか、しなさそうだもん!」 「・・・いや、そのぐらいは結構するけど・・・」 「「「え!?」」」 誰と!?誰と!? ヴァイオリンをケースに入れ始めた俺に、キラキラ瞳を輝かされても・・・。 扉が勢いよく開かれ、2年の先輩がにっこり笑う。 「先に帰るなら、静かに帰りましょうね。青野君。」 「はっ・・・ハイ!!!」 思わず背筋を伸ばして裾野先輩に答えた隣で、 「お姉様って感じでいいねぇ・・・」 夢見がちな瞳をする運動部3人に、俺はぼそっと呟く。 「確かにお姉様だけど、どちらかというと守ってあげたくなるようなタイプだよ。 緊張に弱くて、どうやったら楽になれるか、毎回手助けしてあげたくなる。」 「おぉ!青野の口から恋バナっぽいワードが出た!」 ・・・to be continued・・・
④予定【】
小さな……消えそうな…… こういう時、耳が良いことを後悔する。 ……ごめんなさい ……ごめんなさい と。 聞こえてしまう囁きに、俺も苦しくなる。 君がいたから、俺はここまで出来たのに…… 何か、気の効いた言葉が……こういう時、出てくれば良いのに…… 俺は右手で彼女の頬を包んだ。 治りきらない指先の皮膚に、彼女の涙がスーッと入った気がした。 ゆっくり顔を上げた秋音はぐしゃぐしゃで、いつもと違う、赤くなった鼻が可愛くて。 俺は無意識に顔を寄せていることに気がついた。 淡く艶めく彼女の唇にドキッとして、我にかえる。 ぁ…… いや、違う……よな…… ・・・to be continued・・・
⑤【#con moto 音が似ている】
「まぁ、少しは……」 お互いの両親のみにしか話していないが、一応、青野とは彼氏彼女。 親友のハルにも、このことは告げていない。 「そうだよね……また、腕上げられた気がするもん。 あ、青野くんもね……音が少し華やかになったと言うか……柔らかいのが甘味を増したと言うか……」 「何それ!お菓子評論家みたい!」 5人で一緒に遊びに行っても、甘いものを食べているのをあまり見かけないのに、不思議と饒舌なコメントをする佐伯に、思わず秋音はクスクス笑ってしまう。 「え~?そんなに笑わなくても…… 秋音さん、笑い上戸でしょ。」 ブツブツ唇を尖らせるところが、彼らしい。 ニコニコしながら、秋音は佐伯にヴァイオリンを差し出した。 「ここ、教えて欲しいの!」 「ぁ……ここは……少し弓を立て気味にすると良いかも。 運指は練習しかないから、背伸び程度に頑張ったほうがいい。」 (……背伸び) 帰国子女だからか、相変わらず不思議な日本語の単語を選んでくる。 2年生になり、後輩に教えなくてはならないことから、本人なりには努力しているのだろう。 1年生からは、……ズバズバ言う厳しい先輩だけど、コメントの日本語がちょっとオカシク、たまに頭に入らない……、そう、噂されて尊敬枠と言うより、面白枠に移籍されている。 「どう!?佐伯!!」 弾ききって、どや顔する秋音の前で、佐伯は真顔で悩む。 「なんだろう、たまに……。 青野くんもだけど……。」 ・・・to be continued・・・
⑥予定【】
「よ!青野!」 「ぁ……羽鳥先輩。」 「また独り飯?」 「ちょっと、調べたいことがあって……」 「先輩はバイトとか……してませんよね?」 「え……ま、まぁ……。お前、バイトしたいの?」 「ちょっと買いたいものが出来まして……」 「ふぅん……」 「……お前、どちらかと言うと要領悪い方だよな…… バイトと部活と……両立出来るの? 俺ですら……結構な体力勝負だったけど」 「が……頑張ります」 「頑張れば付いてくる結果でもないのはわかっているだろ? ま、グダグダ言っても意味ないから、止めておくけどな。 紹介してやれないことはないが……どうする?」 原田先輩、羽鳥先輩と引き継いだコンマス。 朝練も出なくてはならないし、19時までは部活…… さらに、各パートリーダーとの定期的な話し合い。 受験勉強も最低ラインはしておかないとならない。 「昨日もベッドに入らなかったの?」 「……ごめん、母さん。 少し休憩……と思ったら、記憶がなかった。」 「バイト時間作るのに、無理しているのはわかるけど……クリスマス当日まで体力持たないわよ?」 「……う"」 親からしたらごもっともな意見。 あぁ……ヴァイオリン手放していた時に、運動部に入っていれば…… ・・・to be continued・・・
⑦【#prestissimo ・・・好き・・・もっと好き・・・】
「ぁ~・・・もう! 俺、今日の授業頭に入る気がしない!」 「そんなことなんないから大丈夫よ! ほら、えっと・・・一応禁欲は改善したでしょ?」 「・・・改善というより、もっと欲しくなった・・・」 正直に青野は言うけれど、学生の間はその先に進むことを本人は強く自制している。 教室の中では、たまに経験しちゃった話しが耳に入ることもあるのだが・・・。 お互いどこまで我慢できるのだろうか、私も悩んでしまう。 いつかは・・・は、きっと来るし、青野ならば、大事にしてくれるだろうと勝手な期待もある。 たとえ。 その時は大事にしてくれなくても、何回も触れる口付けを落としてくれる青野ならば、大丈夫だと思っている。 私の右肩に額を落とした青野は、私の背中に両腕を回し抱き締めてくる。 自分の心臓の音が、彼に直接伝わりそうで怖い。 でも、もっと彼に触れていたいという欲望。 私は両手を伸ばし、青野の首に手を回した。 そして、耳元で囁く。 「ははは・・・。 でも、私、今日日直だし! 青野の家に行くとしても少し遅くなると思うんだよね。」 適度に成長した胸が、青野の身体との間で押し潰される。 こんなにしっかり抱きついたのはいつぶりだろう? 青野の匂い・・・落ち着く・・・ 「・・・ぇ? 日直?律子日直なの?」 ・・・to be continued・・・