おんがく・ことば・うた　森野木々 言葉を選べずに また君を傷つける この僕を　君は 力なく微笑って そっと目を伏せた 振り返る、足跡は ばらばら、の、僕の心だ 痛みに醜く歪んでも どうか離れて 行かないで ねえ赦してよ いつまでも動けずにいる僕を 散らばったひとつずつ破片を 拾い上げて うっすらと残る痕 指先でなぞってく 惰性に任せて、唯々 表面をずっと滑るだけ 臆病な僕の世界は 水の中みたいだと くぐもった 遠い向こうから 君の悲しい声がした ねえ赦してよ 君の手を離せずにいる僕を 泣かないで？と 呟いたら、君はきっと もっと泣き出すだろう