2023年夏コミ(C102)用新作書き下ろし小説。
A6サイズ/44ページ
表紙イラスト・デザイン:みなと
小説:風間ぼなんざ
普段は他人が訪れることがほとんどないほど不便な山奥に家族と住む少女、都子。
近所の家とも1~2キロは離れているような、そんな山奥の自宅前である日突然、都子は見知らぬ男に声を掛けられる。
「ようやく、お迎えにあがれました」
「……は?」
「ああ、なんと長い時だったでしょう……」
低くよく通る声で紡がれた心底嬉しそうな言葉だが、都子にはまったく心当たりがない。だが、男が次の言葉を発した瞬間、ハッと気が付いた……それは――。