それでも迷ってしまうんだ。 私たちもまた、ただの人なのだから。 ノブレス・オブリージュ 　――力を持つ者には、それ相応の重い責任と義務がある 「アリアドネの珈琲」完結編 現代ヒューマンファンタジー【連作短編集】 住宅街にひっそり佇む、喫茶「合縁奇縁」。 この店には「貴方が望む夢、お見せします」という噂がある。 相手の思考を自分に同化させることが出来る、共感力者。 自分の気持ちと思考を相手に同化させることが出来る、感応力者。 喫茶店マスターの士郎、ウエイターの祐弥は、女性を導き、少年の背中を押してきた。 だが、同時に彼らも求めている。 進むべき、未来はどこにあるのか、と。 ※お買い上げ特典で、アンソロジー2本を収録した小冊子をお付けします。 ―――【下巻収録】――――――――――――――― 第三話「ハニカム・キャッチ」 「私の想いを断ち切って下さい」 　彼女が選んだのは、たった一つの友情 第四話「ホーム」 「力を貸して欲しい。失いたくないんだ……」 　四人の想いが交錯する最終章 エピローグ ――――――――――――――――――――――――