子供の頃に読んだ絵本を思い出す。スイミーは自分の役割を見つけた。にじいろのさかなは綺麗な鱗を他人に分け与えた。では、自分は?
──自分と向き合い言葉を綴り続けた1年間。積み重ねてきたものに意味はあったのだろうか。いや、この本の存在そのものが意味を成している。1年、52週、365日の日々は決して無駄ではなかった。これは、自分は無価値ではないと1人の人間が必死に証明する1冊である。
新書サイズ 本文562P
表紙イラスト・デザイン:槌谷ISOLA
本書はpixivFANBOXにて連載していた週刊エッセイの2022年更新分を一部修正や書き下ろしを加えて1冊にまとめたものです。